フィードバック面談では前回合意した仕事と実際の結果を並べ、上司と自分で何の認識が違うかを確かめます。評価に納得できるかだけを話しても、成果物の品質や目的、必要な支援のどこを見直せばよいかが分からないためです。
まず最近の仕事を1件選び、できたことと未達、確認したいことを整理しましょう。この記事では作った資料が使われなかった架空例から、面談の質問と次の行動を残す方法を示します。
面談の目的と振り返る仕事を確認する
1on1や振り返り面談など同じ名前でも、評価の説明か、仕事の相談か、今後の目標確認かは職場によって異なります。案内が曖昧なら面談の目的と対象期間を上司へ確認し、用意する仕事の記録を選びます。
サイボウズの評価制度の公開例では給与の決定と成長支援を分け、目標に対する振り返りやフィードバック、1on1を運用しています。一社の例であり、すべての面談がそのまま賃金査定を決める場とは限りません。自社の目的や決定の仕方を確かめてください。
前回の合意と実際の結果を並べる
準備では実績を多く並べるより、何を求められ、何を行い、どう使われたかが追える記録を作ります。本人の感想と相手から受けた説明は区別します。
| 整理すること | 残す内容 | 不明なら面談で聞くこと |
|---|---|---|
| 前回の合意 | 成果物、期限、確認する相手 | 自分の理解は合っていたか |
| 実際に行ったこと | 作業と提出物、提出した時点 | 担当範囲に不足があったか |
| 結果 | 使用されたか、受けた修正や反応 | 何を評価し何を直す必要があるか |
| 未達や支援 | できなかった作業と不足した条件 | 次に必要な支援や調整は何か |
件数や時間などの数字を使う場合は対象と期間を添えます。数字がない仕事も、どの手順を変え何ができたかを具体的に説明できます。確認できない効果を成果として加えないようにしましょう。
資料が使われなかった場合の架空例
Aさんは会議用の比較資料を期限までに作りましたが、会議では別の資料が使われました。Aさんは品質が低かったのか、会議の目的が変わったのか分かっていないという架空の設定です。実際の評価や面談結果ではありません。
面談前には「比較資料を提出した」「会議では使われなかった」という事実と、「品質が足りなかったのでは」という自分の推測を分けます。
前回は会議用の比較資料を作る合意で、期限までに提出しました。会議では使われなかったため、内容や見せ方に不足があったのか、会議の目的が変わったのかを確認したいです。次の資料作成で優先して直す点を教えてください。
質問の狙いは未使用をそのまま失敗と決めず、何が違ったかを確かめることです。理由によって次の対応も変わります。
| 面談で確認できたこと | 次に決めること |
|---|---|
| 必要な比較項目が足りなかった | 完成見本と必要項目を確認し、途中案を見てもらう |
| 会議の目的や対象が変わった | 変更を誰がいつ共有するか確認する |
| 理由がまだ分からない | 確認する相手と回答を受ける時点を残す |
ここでは面談でどちらの回答を得たかを事実として作っていません。本人のメモは実際の提出物と回答で埋め、未確認の理由を上司の評価として記録しないでください。
認識差と必要な支援を質問にする
上司の評価が自分の理解と違う場合は、どの仕事や行動を指しているかを尋ねます。「もっと主体的に」と言われたなら、判断してよい範囲と先に確認する場面を具体的に聞くことができます。
今回の資料では、どの段階で自分から提案することを期待されていましたか。次回は案を作って相談する形でよいか、先に確認が必要な範囲も教えてください。
指摘を否定するためではなく、次の行動を選べる説明にする質問です。必要なデータを受け取れなかった、確認する人が不在だったなどの条件があれば、自分が行った対応と残った支障を伝えて支援を相談します。
面談後は行動と確認する時点を残す
面談メモには感想だけでなく、決まった行動と担当、必要な支援、次に見てもらう時点を残します。Aさんの例なら「次の会議資料は必要項目を確認してから作り、初稿で上司の確認を受ける」のように記入する想定です。
上司の説明と自分の理解が合っているかは短く言い直して確かめます。まだ合意していない自分の案は、決定事項と分けて残しましょう。
次の仕事では合意した方法を試し、変わったことと残った問題を報告します。面談があったことだけで問題が解決したとは扱わず、結果を確認して必要な支援を見直します。





