求人検索の結果が少ないときも多すぎるときも、すべての条件を一度に変える必要はありません。外せない条件を残し、職種名や担当業務など試せる条件を1つずつ変えると、どの変更で候補が増減したのかを確かめられます。

この記事では最初の検索条件を決め、結果に応じて検索語や条件を見直し、気になる求人を募集元の情報と照合するところまで進めます。検索語・地域・候補URL・残す理由・次に試す条件をまとめた短い検索メモが完成します。

応募経路の比較やプロフィール設定、求人票全体の詳しい読み方は扱いません。ここでは求人を見つけて候補を残すまでの検索作業に絞ります。

検索条件は外せないものと試せるものに分ける

最初に、自分にとって外せない条件と、検索結果を見ながら試せる条件を分けます。検索結果が少ないという理由だけで、働くうえで必要な最低条件まで下げる必要はありません。

分け方条件の例検索での扱い
外せない条件通勤できる地域、必要な雇用形態、生活上必要な勤務条件基本的に維持する
試せる条件職種名、担当業務を表す語、検索範囲、希望する働き方結果を見ながら1つずつ変更する
求人ごとに確かめる条件具体的な担当工程、役割分担、必須経験検索結果と募集元の記載を照合する

外せない条件は人によって異なります。たとえば同じ在宅勤務の希望でも、常に必要なのか、出社日数によって調整できるのかで検索方法が変わります。検索を始める前に「維持する条件」と「試しに変えられる条件」を短く書き分けてください。

初回のメモは次の項目だけで十分です。

  • 外せない地域・雇用形態・勤務条件
  • 最初に使う職種名
  • 担当したい業務を表す語
  • 今回だけ試す条件

職種名と担当業務の両方から検索語を作る

同じ職種名でも、顧客、扱う商品、担当工程、役割分担、評価される成果は求人ごとに異なります。反対に、似た業務を別の職種名で募集している場合もあるため、職種名だけでなく実際に担当したい仕事から検索語を作ります。

  1. 希望する職種名で検索する
  2. 担当したい仕事を「誰に何をするか」「どの工程を担うか」に分ける
  3. 求人で使われそうな業務語を1つ選び、職種名とは別に検索する
  4. 検索語・地域・維持した条件をメモする

たとえばカスタマーサクセスを探す場合でも、担当したい仕事が契約後の設定支援や業務設計なら「導入支援」や「オンボーディング」が検索候補になります。ただし、これらはカスタマーサクセスの同義語ではありません。検索結果には営業やエンジニアなど別の職種も含まれ得るため、職種名ではなく仕事内容を読んで候補を選びます。

結果が少ないときと多すぎるときで変更箇所を選ぶ

検索結果を見たら、条件をまとめて変更せず、どの条件が候補を狭めたり広げたりしているかを確認します。1回の検索につき1項目を変えると、次に残す条件を判断しやすくなります。

検索結果最初に確認すること次に試す変更
少ない職種名だけで探していないか、試せる条件を重ねすぎていないか職種名を業務語へ変える、類似する業務語を試す
多すぎる希望と違う仕事内容や地域が混ざっていないか担当工程、顧客、地域など違いが出ている条件を1つ追加する
件数はあるが合わない求める仕事と検索語がずれていないか実際に担当したい動作や成果物を表す語へ変える

以下は検索方法を示す架空の例です。実在する人物や求人の成功例ではありません。

通勤できる地域で正社員のカスタマーサクセスを探しているとします。候補がほとんど見つからなかったため、検索語を見直すことにしました。担当したい仕事を整理すると、契約後のシステム設定と顧客の業務設計を支援したいことが分かりました。そこで地域と雇用形態は変えず、検索語だけを「カスタマーサクセス」から「導入支援」へ変更します。

検索結果から、導入時の設定や業務設計を担当する求人を候補に残します。一方、契約前の新規営業が中心の求人は、検索語に「導入支援」が含まれていても今回の候補から外します。仕事内容が十分に書かれていなければ除外を急がず、未確認として保留します。この例で変えたのは検索語だけであり、カスタマーサクセスと導入支援を同じ職種として扱ったわけではありません。

気になる求人は募集元の情報と照合する

検索結果で気になる求人を見つけたら、仕事内容や応募条件を読みます。企業の採用ページにも同じ募集があれば、次の項目を見比べてください。

  • 会社名と職種名
  • 担当業務と担当工程
  • 必須経験と歓迎経験
  • 勤務地と働き方
  • 雇用形態
  • 応募窓口と自分が確認した日

ある企業のカスタマーサクセス求人では導入時の業務設計やオンボーディング(利用開始の支援)が仕事内容として記載されていました。企業の採用ページにも同じ業務の説明があり、職種名だけでは分からなかった担当範囲を確認できました。こうした記載を自分が担当したい仕事と照らし合わせます。

候補に残した求人について、仕事内容や条件の記載を読み、分かることと不明点を整理します。また、掲載日・更新日と現在の募集状態を区別して確認し、日付表示だけで応募できるかを判断しないようにしましょう。

検索メモを完成させて次の変更を決める

検索メモには毎回の件数や詳しい作業履歴まで残さず、次の検索を再開するために必要な情報だけを書きます。架空例をメモにすると次のようになります。

項目記入例
最初の検索語カスタマーサクセス
次に試した検索語導入支援
維持した条件通勤できる地域、正社員
候補URL気になった求人のURL
候補を残す理由契約後の設定支援と顧客の業務設計を担当する記載がある
未確認事項導入支援と継続利用支援の業務比率
今回の判断求人Aは候補に残す。新規営業が中心の求人Bは除外する
次に試す条件地域と雇用形態を維持し、検索語だけをオンボーディングへ変える

候補が見つからない場合は、外せない条件を無理に広げる前に、職種名と業務語のずれ、探す時期、別の探し方を検討します。候補が見つかった場合は、残した理由と未確認事項を記録し、応募を進める前に仕事内容や応募条件を読みます。

別の探し方を試すときは、転職サイト、転職エージェント、企業への応募などを比較し、自分に必要な情報と応募方法に合う経路を選びます。